実例⑨使っていない農地をどうするか

任意売却 東京 管理人です。

内藤さんは、戦後の混乱期に仕事を始めた世代ですが、土地があると生活できると気がつき、小売業で残したお金を元手に農地を購入して農業を始めました。
夫婦で農業をしながら、節約をし、お金の余裕ができると少しずつ土地を増やしていったのです。
自宅周辺だけでなく、隣接市の農地も購入し、車で通いながら耕作してきたということです。
平成の初めになると土地の高騰が著しく、持っているだけで驚くほどの評価になり、土地持ちの農家にも税金の負担が増えてきました。
そこで、夫婦で農家を続けられる土地は2ヵ所だけとし、1ヵ所は生産緑地の指定を受けました。
子供2人は会社員なので、農地を手伝う余裕はありません。ほかの土地は市へ貸し出し、駐輪場や市民農園に利用してもらい、固定資産税の優遇が受けられるようにしました。
また、社宅にしたいという企業にも賃貸住宅を建てて貸しています。
それでも農業をずっと続けてきましたが、昨年倒れて以来、体の自由が利かなくなってしまい、車の運転や耕作をすることが困難になりました。
いよいよ今後の相続や財産継承について考えなければいけない状況となり、どのようにすればいいか、親子で相談に来られたのです。

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